猛暑も厳しい折ですが、Analog Game Studiesをご愛読の皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
昨年11月末にAnalog Game Studiesが開設されてから、およそ8ヶ月の月日が経過いたしました。
この間、Analog Game Studiesは80本以上の記事を掲載させていただくことができ、ご好評をいただいてまいりました。また、各種イベントに協力させていただき、メディア等で取り上げていただいたことを含め、高いご評価を賜ることができました。
これも寄稿をいただいた皆さま、イベントにお越しいただいた皆さま、Analog Game Studiesにさまざまな形でご協力いただきました皆さま、そしてご愛読をいただきました読者の皆さまに支えていただいたおかげでございます。厚く御礼申し上げます。
しかし一方で、運営の拙さによりまして、皆さまへご迷惑をおかけしたこと、また直接関わってくださった方々に必ずしも十全な対応が出来たとは言いがたい面もありました。
深く、お詫び申し上げます。
当会はこうした反省点を重く受け止め、Analog Game Studiesメンバーによる総括会議を経たうえで、2011年8月から、当会は「第2期 Analog Game Studies」として、新たなスタートを切ることとなりました。
「「アナログゲームを通した産学連携」を合言葉に、ゲームとそれ以外の社会的要素を繋ぐべく、現場のクリエイターや研究家・学術者・ファンたちが情報発信をしていくプロジェクト」という基本はそのままに、アナログゲームの可能性を広げられるよういっそう努力いたします。
そして、創作と批評、アカデミズムとジャーナリズムの架け橋として、ゲームとそれ以外の社会的要素がいっそう面白くなるような活動を目指します。
第2期Analog Game Studiesは、まず、読者の皆さまからのご要望の多かったトップページのデザインを一新するところから始まりました。
そして運営体制を見直し、顧問として連載「伝統ゲームを現代にプレイする意義」でお馴染みの草場純さまをお迎えいたしました。
また、原稿の査読体制をいっそう強化することとなりました。
加えて、さまざまな知的分野への対応力を増していくため、とりわけ評論活動に資するための読書会を、継続して開催することにもなりました(*)。
この読書会はしばらくの間はAnalog Game Studies内の勉強会という位置づけとなりますが、将来はより多くの方に参加いただけるものに発展させられればと考えております。
なにぶん新体制発足まもないため、今後しばらくの間、当ブログの更新頻度は若干落ちることが予想されます。
しかしながら私たちの新たな出発を、今後ともあたたかく見守っていただけましたら幸いです。
Analog Game Studies 代表 岡和田晃
(*)第1回の読書会は、ゲームと密接な関わりのあるSF分野についてより深く考えるため、巽孝之編『日本SF論争史』(勁草書房)をテキストとし、活発な意見交換がなされました。