※キャッシュは、
https://web.archive.org/web/20180816224404/http://analoggamestudies.com/?p=1329
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【活動報告】 Analog Game Studies 各種活動報告( 2016 年 1 〜 9 月)
岡和田晃
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2016 年 1 〜 8 月の Analog Game Studies の活動報告をさせていただきます。
新体制の Analog Game Studies では、遊戯史学会の分科会となったボードゲーム読書会@高田馬場と合流し、毎月、研究活動をしています。 1 〜 8 月は毎月 AGS メンバーが参加いたしました。
大著である Jon Peterson “ Playing at the World ” (2012, Unreason Press) をようやく読み終わりました。また、 Tracy Fullterton “ Game Desin Workshop ”日本語版(『中ヒットに導くゲームデザイン』、中本浩訳、ボーンデジタル、邦訳 2015 年)を少しずつ読み進めております。その他、『キリギリスの哲学』の訳者の論文、川谷茂樹「〈人生〉がゲームであるという可能性について」の講読を行いました。
いずれも大著ですが、学習の成果をアウトプットに役立てることを目指しています。読書会の模様(動画)やレジュメの PDF は、ボードゲーム読書会のサイトからダウンロードできますので、ぜひアクセスしてみてください。
最近では、電子版が発売されたばかりのイェスパー・ユール『ハーフリアル』の講読を行っております。こちらは校閲協力も兼ねておりまして、あとがきや巻末に AGS メンバーが言及&クレジットされています。名著ですので、ぜひご覧ください。
また、ボードゲーム読書会では、「浄土双六」のテストプレイも行いましたが、こちらも草場純の現代語訳で発売されました。
ボードゲーム読書会を除いた AGS の主な活動を下記で紹介していきます。
2016 年 1 月発売の「 TH (トーキング・ヘッズ叢書)」 No.65 「食と酒のパラダイス!」には、岡和田晃と田島淳が共著「『ダンジョン飯』から広がるディープなファンタジーゲームの世界」を寄稿しました。『ウィザードリィ』や関連小説群に『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ』の“ Wilderness Survival Guide ”、『ザナドゥ・データブック』、グローランサ世界の『トロウルパック』、菊地秀行『妖神グルメ』、ペトロニウス『サテュリコン』までをコアに紹介。
同じく 1 月発売の『きっとあなたは、あの本が好き。連想でつながる読書ガイド』で、岡和田晃は都甲幸治氏×阿部賢一氏との鼎談で J ・ R ・ R ・トールキンや『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の話をしています。
2 月 7 日には東洋文庫で《ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション 2016 年》 . が開催。大盛況でした。司会が蔵原大、パネル参加者に草場純。詳細は待兼音二郎氏・岡本充弘氏のレポートをご覧ください。
2 月 11 日は、岡和田晃のゲームマスターにて、『ルール・ザ・ワールド ワイルド 7 』をゲストにいたる氏、沢田大樹氏、市川大河氏をお迎えしてプレイしました。この経験をもとに、 2 月 14 日にはいたる氏、沢田大樹氏、岡和田晃が高梨俊一氏のインタビューを行いました。
2 月 29 日にはウォーゲームを強化。 GDW 社の SF ゲーム「メイデイ」と、中嶋真氏デザイン「三十年戦史」(「ダブルチャージ」 4 号)をプレイしました。
3 月 7 日には AGS でも告知された「クク大全を遊ぶ会」を開催。日本式クク、インディアンクク、イタリアクク 1 、イタリアクク 2 、イタリアクク 3 、 5 枚キッレ 1 と、 7 種類の『クク』を体験。レポートは Togetter にまとめられています。
3 月 14 日は、 AGS 内でのスーツ『キリギリスの哲学』講読と、リュディガー・トルンのカードゲーム『アサンテ』、高梨俊一氏デザインのウォーゲーム「ドイッチュラント・ウンターゲルト」(「タクテクス」版)をプレイしました。
3 月 19 〜 20 日には岡和田晃が第 10 回 TRPG 文華祭にゲスト参加。『ウォーハンマー RPG 』と『エクリプス・フェイズ』を GM 、トークショーにも参加しました。
3 月 21 日には田島淳の GM で『ルーンクエスト 90 ’ s 』をプレイしました。参加者は伊藤大地、岡和田晃。ゲストは北島一幸氏、なるねこ氏。
4 月 5 日は、「ぷち伏見健二祭り」として、伏見健二氏デザインの二人用 RPG 『ピークス・オブ・ファンタジー』と、同じく伏見健二氏のウォーゲーム「八王子城攻防戦」(「ウォーゲーム日本史」 15 号)をプレイしました。
4 月 14 日〜 7 月 28 日まで、岡和田晃が共愛学園前橋国際大学で「ポップカルチャー論」を開講(全 15 回)。
4 月 24 日は岡和田晃の GM で『エクリプス・フェイズ』をプレイ。プレイヤーに蔵原大、ゲストに小野憲史氏、金澤尚子氏、市川大河氏。
4 月には草場純が待望の単著『遊びの宝箱』をスモール出版から刊行。大好評を博しております。また、 Trick Taking Party ゲーム賞の選考委員に就任。「 Role&Roll 」 Vol.140 の『エクリプス・フェイズ』特集内、緑一色氏のコミック「スピタのコピタの!」に岡和田晃が参加。翌 Vol.141 以後は翻訳チーム名義から岡和田晃名義になる形で参加しています。
また、「トーキング・ヘッズ叢書」 No.66 「サーカスと見世物のファンタジア」には岡和田晃と田島淳が執筆参加。『トンネルズ&トロールズ』のソロ・アドベンチャー「サイドショー」のレビューや、「ロック・ミュージックと RPG 文化(その 1 )」を寄稿しました。
5 月 2 日には田島淳の GM で『ルーンクエスト』をプレイしました。参加者は伊藤大地、岡和田晃、蔵原大。ゲストにヤピロ氏、ヨンギ氏。
6 月 5 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップでゲスト講師の草場純が講師の岡和田晃と一緒に、わらべ遊び「なかなかホイ」に「青山墓地」と、ドミノのインストを行いました。
6 月 12 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップで、ゲスト講師の岩田恵氏と講師の岡和田晃が RPG 『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』をモデルにしたキャラクターメイクのワークショップを行いました。
6 月 30 日には待望の『エクリプス・フェイズ』基本ルールブック日本語版がついに発売となりました。岡和田晃、高橋志行、仲知喜が翻訳チームに参加。蔵原大が校正協力。 AGS もスペシャル・サンクスにクレジットされております。
7 月 7 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップでゲスト講師の近田全史氏が講師の岡和田晃と、『ローズ・トゥ・ロード』( 2010 年版)の簡易版を用いた RPG のワークショップを行いました。
7 月 14 日には共愛学園前橋国際大学で開催された「ポップカルチャー論」のワークショップで、ゲスト講師の徳岡正肇氏と岩田恵氏が、講師の岡和田晃とともに『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』を用いたワークショップを行いました。
7 月 25 日には岡和田晃がスイッチゲームズの『エクリプス・フェイズ』体験会にゲスト参加。『エクリプス・フェイズ』のゲームマスターをしました。同じく、 7 月発売の「 TH (トーキング・ヘッズ叢書)」 No.67 「異・耽美〜トラウマティック・ヴィジョンズ」には岡和田晃と田島淳が執筆参加。特集でサム・チャップ&アンドリュー・グリーンバーグ『ノド書』のレビューや、「ロック・ミュージックと RPG 文化(その 2 )」などを寄稿
8 月 25 日の CEDEC2016 では、蔵原大が「行政、広報、ゲームの「今」―無料ゲームアプリ「自衛隊コレクション」はどのように企画・開発されたか?―」と題して発表。
4Gamers.com で徳岡正肇氏がレポートしています。
8 月の「 Role&Roll 」 Vol.143 では岡和田晃の手になる『エクリプス・フェイズ』のゲームシナリオ「スパイダー・ローズの孤独」が掲載。また「ナイトランド・クォータリー Vol.6 奇妙な味の物語」には、ケン・リュウの『エクリプス・フェイズ』小説「しろたえの袖(スリーヴ)――拝啓、紀貫之どの」(翻訳:待兼音二郎氏)と、岡和田晃の解説「トランスヒューマン時代の太陽系――『エクリプス・フェイズ』とシェアードワールド」が掲載。
9 月 3 〜 4 日の JGC2016 では、サンセットゲームズの『ハーンマスター』体験会に伊藤大地と岡和田晃がゲームマスターで参加。また、岡和田晃は JGC 内の「 R-CON 」で『エクリプス・フェイズ』と『ガンドッグ・リヴァイズド』のゲームマスターと、新作発表会への出演を行いました。『ハーンマスター』に関しては、お待たせしていました『雛菊の野』の発売の見通しがたちました。
9 月 17 日は「なかよし村とゲームの木」の第 26 回クク大会。終了後、第 2 回「クク大全を遊ぶ会」を開催、「クックー1」をプレイしました。
また、新しく始まった株式会社ブックリスタの書評 SNS 「シミルボン」に、岡和田晃、蔵原大、田島淳が参加しています。こちらもご覧ください。