2021年01月19日

【2014年8月22日記事復元】日本デジタルゲーム学会の2014年夏季研究大会にて、蔵原大が共同研究発表に参加します

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日本デジタルゲーム学会の2014年夏季研究大会にて、蔵原大が共同研究発表に参加します

 岡和田晃 (協力:蔵原大、高橋志行)

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 今やゲーム産業は2012年度時点で1兆円の市場規模にまで拡大しています。また、医療・教育・文学研究や歴史研究の領域からも注目を集めています(詳しくは、下記の資料をご参照ください)。

・今井麻裕美編(2013)『2013 ゲーム産業白書』メディアクリエイト.
・経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課(2012年12月)「【参考資料】現状分析編(各論)」(http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/downloadfiles/121226-2.pdf)
・福岡市委託事業 九州大学シリアスゲームプロジェクト. (http://macma-lab.heteml.jp/)
・藤本徹(2007)『シリアスゲーム 教育・社会に役立つデジタルゲーム』東京電機大学出版局.

 そんななか、デジタルゲームの研究者や企業人が数多く集う学術団体「日本デジタルゲーム学会」(DiGRA Japanは、2014年8月24日(日曜)、東京工科大学キャンパスにて夏季研究大会を催します。同会の会員でなくても参加可能なイベントとなっています(http://digrajapan.org/?page_id=1297 )。
 そこでこのたび、Analog Game Studiesメンバーの蔵原大氏が、同大会で、クラウゼヴィッツ『戦争論』をゲーム化した手法に関する発表を行う予定となりました(他の発表者との共同発表)。概要は以下の通りです。

●発表名: 保田琳・蔵原大「クラウゼヴィッツ『戦争論』と「科学の時代のゲーム」」
●夏季大会紹介: http://digrajapan.org/?page_id=1297
●プログラム(02頁目を参照のこと):
http://digrajapan.org/summer2014/DiGRAJ_summer2014_schedule.pdf

 蔵原氏は、「今回の発表では、社会科学の理論モデルをゲームとして表現することで、理論を学ぶというより実感する方法の解説に主眼を置いています。いささか極端な言い方が許されるなら、学術における、ある種のPR(Public Relation)を模索していると言えるかもしれません。クラウゼヴィッツ風に述べるなら、学術的理論を啓蒙できる現代のゲームは「他の手段をもってする”学術”の継続」だということをご説明したいと思います」と、その意気込みを語っています。

 なお上記の研究大会では他にも、現役のクリエイターやメディア研究に携わる学術者たちが、興味深いパネル発表を行なう予定となっています。アナログゲームに興味がある方も、それぞれの関心にあわせ、何かしら有用なパネルを見つけることができるはずです。現代のゲームが、いかにクラウゼヴィッツの理論と切り結ぶのか。AGSメンバーの発表にご注目いただけましたら幸いです。
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【2014年5月8日記事復元】5/31 遊戯史学会のご案内

※キャッシュは、
https://web.archive.org/web/20190204042335/http://analoggamestudies.com/?p=716

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<5/31 遊戯史学会のご案内>
 草場純(遊戯史学会理事・当AGS顧問) 解説・記事編集:蔵原大

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【解 説】 蔵原大
 ゲームの歴史を研究する遊戯史学会の総会が、5月に東京で開かれる予定です。ご聴講される際の予約は不要ですので、お気軽においでください。下記「本文」を書かれた学会理事の草場純先生は、これまで『ゲーム探検隊』などを執筆される他、最近ではTwitter上で「ゲームデザイン討論会」を催されています(AI研究者の三宅陽一郎先生と連名)。
 
 なお遊戯史学会における研究の方向性につきましては、学会会長が書かれた「増川宏一語る「研究の切り口」」をご参照ください( http://analoggamestudies.com/?p=199 )。

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【本 文】 草場純

 2014年5月31日土曜日、東京都世田谷区太子堂2-16-7 世田谷産業プラザ大会議室にて遊戯史学会第27回総会が開かれます。場所は東急田園都市線三軒茶屋北口下車徒歩2分 のところですので、どうぞおいでください。資料代500円です。(遊戯史学会員は無料) 時間は14時〜17時で、その後懇親会も計画されています。

●<参 考> 世田谷産業プラザ:
https://www.setagaya.co.jp/institution/51_setagayasangyou.html

 さて、内容ですが、恒例により今回も講演が二つです。

●講演1 「『厩図屏風』の中の盤上遊戯」       田中規之氏
●講演2 「長崎奉行所犯科帳にみるカルタ賭博の実態」  江橋崇氏

●講演1について
 田中規之(たなか・のりゆき)氏は長く遊戯史学会監事を務められ、特に文献資料の少ない古代のゲームについて、さまざまな資料を紹介されてきました。今回の「厩図屏風」(うまやず・びょうぶ)は、文字通り屏風に厩(うまや)の絵を描いたものです。初期のそれは専ら厩(うまや)につながれた何頭かの馬を描くだけものでしたが、時代が降るに従い、半ば社交場と化してきた厩(うまや)の周りで、将棋や双六を遊ぶ様子がリアルに描かれたものが現れます。特に重要文化財ともなっている16世紀頃の成立とされるものは、ゲームの局面もかなり辿れます。今回はおそらくそこに着目した発表になるのではないかと、期待されます。

●<参 考> 繋馬図屏風(厩図屏風):
C0005738
【重要文化財。16世紀頃の作。画像提供:東京国立博物館 http://www.tnm.jp/
(画像の無償利用の範囲と条件について:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1372

●<参 考> 「厩図屏風」(うまやず・びょうぶ)は切手にもなっています。
0040040009872
http://www.kennedystamp.jp/shopdetail/004004000987/004/X/page3/product/

●講演2について
 江橋崇(えばし・たかし)氏は法政大学の憲法学の教授でしたが、昨年度定年退職され、これからは「本業」のカルタ研究に打ち込むと話されていましたので、特に今回の発表は楽しみです。氏は、日本のカルタ研究の第一人者で、「遊戯史研究」誌には、かつて三回にわたって花札の歴史も執筆されていました。遊戯史では資料の不足がいつもネックになりますが、特に当事者が記録を残さない賭博の領域では、決定的に資料が不足しています。というわけで、正確で詳細な記録は、むしろそれを取り調べた司法側に遺されていることが多いのです。今回もそうしたアプローチだと思われますので、一層期待が高まります。

●<参 考> 江橋崇―Wikipedia:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%A9%8B%E5%B4%87

●<参 考> 「ナガジン」発見!長崎の歩き方:「犯科帳が教える江戸期の長崎」:
title1012
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken1012/index.html
posted by AGS at 23:46| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2014年1月9日記事復元】「第10回中将棋全国大会」のご案内

※画像のキャッシュは、
https://web.archive.org/web/20190204043100/http://analoggamestudies.com/?p=440


「第10回中将棋全国大会」のご案内

蔵原大

 将棋はあまりにポピュラーな遊び(ゲーム)ですが、いまの将棋のスタイルは実は江戸時代になって固まったものです。それ以前の将棋となると、お目にかかる機会はめったにないでしょう……。

 と思いきや。

中将棋
(wikipedia「中将棋」から引用)

 いまでもチャンとプレイされていました。かつて「中将棋」と呼ばれた、盤はデカいし駒数は多い幻の将棋。なんと今年1/12(日曜)に各地のファンが大阪市に集結して、関西の将棋会館(あの日本将棋連盟の運営です)で一大プレイを敢行せんというのです。その名も「第10回中将棋全国大会」。

http://www.chushogi-renmei.com/topics/topics.cgi

 そもそも「中将棋」って何ですか? というご質問には、例によってWikipedia先生が助けになります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B0%86%E6%A3%8B

 ちなみに来る1/12の大会では「親睦戦」として初心者プレイが可能となっており、これは一見の価値あります。

 じつは蔵原も、今回の大会を主催される「日本中将棋連盟」のメンバーのご好意により、中将棋のプレイを拝見したことがあります。

 駒数がとにかく多いから、指しつ指されつ日が暮れるだろう……という先入観とは裏腹に、とにかくテンポが早い早い(上記連盟では指し手に制限時間を設けているのです)。通常の将棋とちがって、威力の大きなコマが目白押しですから、序盤から派手な殴り合いになります。初手から二時間ほどでコマの半分が消し飛んでいました(持ち駒制不採用のルールです)。

 こんなモンスター将棋にご興味ある方は、ぜひ大阪の「第10回中将棋全国大会」をのぞいてみてはいかがですか?

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「第10回中将棋全国大会」
■開催日:2014年01月12日(日曜)
■09:30〜午後
■会場:関西将棋会館4F 多目的ルーム
JR環状線福島駅徒歩3分、JR線新福島駅・阪神福島駅徒歩5分
http://www.kansai-shogi.com/access.html
関西将棋会館アクセス

■主催:日本中将棋連盟
http://www.chushogi-renmei.com/

■参加費:男性大人2,000円、女性および中学生以下1,000円
(※飛び入り参加可能なようですが、できれば事前申し込みがありがたいです、とのことです)
http://www.chushogi-renmei.com/topics/topics.cgi

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posted by AGS at 23:18| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2013年12月24日記事復元】なかよし村第32回八八大会のご案内

※画像のキャッシュは、

https://web.archive.org/web/20190204114624/http://analoggamestudies.com/?p=404
 

 なかよし村にて第32回八八大会が開催されます。

 なかよし村はAnalog Game Studiesの顧問である草場純さんが運営されているアナログゲームの会で1982年4月に創立されました。以来毎週土曜日の19:00〜21:30に、高田馬場ブリッジセンターで開催されています。
 週毎にプレイするゲームを決め、参加者全員でそのゲームに参加するのが原則です。

 今回のゲームは花札を使った遊びの1つ、八八(はちはち)です。

 八八は花札で最も面白いとされている遊び方です。
 手役を覚えるのに多少の手間がかかりますが、それだけの甲斐があります。

 八八という遊びがあるのは知っているけど、実際はどんなものかは知らない。興味はあるけどルールを知らないから不安だという方もご安心を。
 会が始まる前の18:00から来て頂ければ詳しいルールの説明が受けられます。

 遊び方も覚えられてすぐにゲームを楽しめるなかよし村。次回は12月28日(土)開催です!
 ぜひお越し下さい!

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■開催日:2013年12月28日(土)
■19:00〜22:00 八八のルール講習を望まれる方は18:00〜
■会場:東京都新宿区高田馬場2-16-11高田馬場216ビル3F高田馬場ブリッジセンターhttp://www.jcbl.or.jp/home/store_club/takadanobaba/tabid/90/Default.aspx
■主催:なかよし村
■定員:60名
■参加費:400円
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2012年08月29日

8月31日(金)〜9月2日(日)『ハーンマスター』体験会がJGC2012にて開催されます!


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8月31日(金)〜9月2日(日)『ハーンマスター』体験会がJGC2012にて開催されます!

 田島淳

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 『ハーンマスター』体験会が、国内最大の会話型RPGイベント・ジャパンゲームコンベンション2012(JGC2012)内、一般参加可能な物販ルームのサンセットゲームズ・ブースにて期間内全日開催されます。
ハーンマスター / サンセットゲームズ
ハーンマスター / サンセットゲームズ
 『ハーンマスター』は13世紀イングランドをモチーフとしたハーン島を舞台とする本格ファンタジーRPGで、リアリズムに基づいた世界観、ゲームシステムが大きな特徴といえます。ただそうはいっても煩雑なゲームではなく行動判定はパーセントロールに基づいたシンプルな処理、戦闘は攻守が共に判定の効果を表を用いて比べ合い、しかもただそれだけで劇的な描写を生みロールプレイを促進するものとなっています。

 例えば……。
「ガルグー・ハイーカ(ハーン特有の卵性のオーク鬼)は錆びて刃こぼれのある鉈状の得物を振り回したよ。そしてそのマンカーと奴らが呼ぶ鉈の出鱈目な大振りは、運が悪い事に君の左頬の肉をごっそりと削り取った」

 といった描写も『ハーンマスター』なら自然に可能です!

 さてファンタジーRPGをプレイする者なら1度は触れておきたいこの『ハーンマスター』。なんとそのエッセンスを凝縮した1回90分のパッケージでその魅力をお届け。キャラクターメイキング+導入シナリオのAコースと作成済みキャラクターで冒険のBコースであなたをお待ちしています。Aコースで作成したキャラクターを持ち込んでBコースに参加して頂くのも大歓迎。キャラクターメイキングは『ハーンマスター』をお持ちの方にも参考にして頂ける事請け合いです。

 『ハーンマスター』ってどんなゲーム?という方、中世ヨーロッパに興味がある方、『ハーンマスター』を購入したけどプレイする機会が無かった方など奮ってご参加下さい。

 またサンセットゲームズ物販スペースでは、アウト・オブ・ザ・ボックス社のボードゲームの体験会も併催いたします。ファミリー向けで間口も広く、ゲーム性も高いシステムが揃っておりますのでこちらも合わせてお楽しみ下さい。

 なおゲームマスターは『ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版』や『ウォーハンマーRPG第2版』の翻訳を手掛けた鈴木康次郎氏ほかプロジェクト・ハーンのメンバーが連日担当されます。またAnalog Game Studiesからは岡和田晃、田島淳の2名がゲームマスターを務めさせて頂きます。

 この無料かつ一般参加可能な『ハーンマスター』体験会、皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

■開催日:2012年8月31日(金)〜9月2日(日)
■時間:8月31日18:00〜21:00、9月1日10:00〜20:30、9月2日10:00〜17:00(予定、時間内で1回90分、全日複数回開催)
■会場:JGC2012(http://www.arclight.co.jp/jgc/)物販ルーム内サンセットゲームズ・ブース
■主催:サンセットゲームズ
■協力:プロジェクト・ハーン、Analog Game Studies
■定員:各回4名まで
■参加費:無料 ※予約不要、直接会場へお越しください。
posted by AGS at 05:12| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする