2021年05月02日

『トンネルズ&トロールズ完全版』用ソロアドベンチャー「青龍奇縁」


 本日2021年5月2日の「FT新聞」No.3021で、『トンネルズ&トロールズ完全版』用のソロアドベンチャー『青龍奇縁』が配信。
 これは中国人留学生アダジョ氏が東海大学文芸創作学科の講義で提出した作品を原案とし、岡和田晃が徹底改稿したオリエンタルアドベンチャーです。
 T&Tでフランク・オーウェンや金庸ばりの武侠!? という面白さもあるのですが、伏見健二『ピークス・オブ・ファンタジー』の未発表の第2版の資料「アイスバーン」も使っており、そういった意味でも貴重な作品だと思います。

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『トンネルズ&トロールズ完全版』用ソロアドベンチャー
「青龍奇縁」

著:岡和田晃/アダジョ
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●はじめに
 このシナリオは『トンネルズ&トロールズ(T&T)完全版』のソロアドベンチャーです。プレイのためには、『T&T完全版』のルールブックまたは簡易ルールが必要です。簡易ルールは、『傭兵剣士』『コッロールの恐怖』『怪奇の国のアリス』等の〈T&Tアドベンチャーシリーズ〉に収められています。また、「GMウォーロック」創刊号のミニソロアドベンチャーに付属しているQRコードから、よりハンディなミニルールにジャンプすることも可能です。

●本シナリオについて
 本シナリオは2019年度秋学期に岡和田晃が東海大学文芸創作学科で開講したゲームデザイン論のレポートの優秀作品を原案とし、ディベロップメントをやり直しつつ日本語表現の徹底改稿を施したものです。
 アダジョ氏は中国人留学生で、本シナリオは金傭『天龍八部』など武侠小説の影響を受けており、フランク・オーウェンの小説のようなユニークなオリエンタル・ファンタジーに仕上がっています。
 なお、設定の一部は、『ピークス・オブ・ファンタジー』の第2版(未発表)のために伏見健二氏がデザインしていた「アイスバーン」を参考にしています(許諾済)。
 「FT新聞」掲載にあたっては、水波流編集長の助言を得て、さらなる改稿を加えました。関係各位にこの場を借りて感謝します。


↓続きはこちら
https://ftbooks.xyz/ftnews/gamebook/QingLongQiChuan.pdf

posted by AGS at 10:53| シナリオ・ソロアドベンチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『トンネルズ&トロールズ完全版』用シナリオ『運命の森で待つ試練』


 2020年11月17日付、FT書房のメールマガジン「FT新聞」No.2855で、『トンネルズ&トロールズ完全版』用シナリオ『運命の森で待つ試練』(作:岡和田晃/英真弥)が配信されました。
 本作は内容からしてFT新聞向きだと思い、提案した次第です。アーカイブからも読めます。
 非営利の無料公開シナリオですが、作りは本格的です。プレイにあたっては、『トンネルズ&トロールズ完全版』のルールが必要です。手軽にプレイするならば、『コッロールの恐怖』の簡易ルールを使うのがオススメ。付録の地図を参照すれば、導入が呑み込みやすくなります。


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トンネルズ&トロールズ完全版シナリオ 
『運命の森で待つ試練』

作:岡和田 晃/英 真弥 
地図:英 真弥
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●0:シナリオの成り立ちとレギュレーション

 岡和田晃は、東海大学文芸創作学科でゲームデザイン&幻想文学論を2018年度の春学期から受け持っています。前任校も含めれば2016年度から、ファンタジーやホラーの古典的な小説を読みながら、実際にRPGを講義内でワークショップとしてプレイし、その成果をオリジナル・シナリオやソロ・アドベンチャー、あるいはリプレイや小説に仕上げるといった一風変わった試みをしているのです。

 今回ご紹介するのは、2019年度の秋学期に期末レポートとして提出されたRPGシナリオの優秀作です。「FT新聞」掲載にあたっては、学生(英 真弥氏)の提出作を原案とし、その持ち味を活かしながら、岡和田晃が文章を加筆修正、根底からディベロップメントをやり直し、舞台を〈トロールワールド〉の設定に適合させました。充分にプレイできる内容になっていることと思います。

 本シナリオは作りたてのキャラクター3〜4人用の冒険で、2〜3時間ほどで終わる入門シナリオです。『コッロールの恐怖』で扱われる危険地帯に、駆け出しの迷宮探検家が足を踏み入れてしまったら……という導入で、太古のエルフの姫が挑む試練に、探検家たちは協力することになります。
 戦闘バランスやダンジョンの攻略難易度は海外シナリオと比べると、かなり甘めなので、初心者GMにも適しています。

 プレイするためには、『トンネルズ&トロールズ完全版』の基本ルールブックないし〈T&Tアドベンチャー・シリーズ〉に付いている簡易ルールが必要です。『コッロールの恐怖』に掲載されている地図を使いますので、『コッロールの恐怖』を入手し、その簡易ルールを使用するのもよいでしょう。
 一部の設定は『モンスター! モンスター!』(『T&T完全版』用)掲載の情報を使用していますが、所持していなくても問題なくGMできます(あれば、より良い雰囲気の演出ができるようになります)。

 ちなみに舞台の「運命の森」は、〈ファイティング・ファンタジー〉のゲームブックとは無関係です。しかし、吉里川べお氏が「T&T研究室」(「TtTマガジン」創刊号〜「ウォーロック・マガジン」Vol.6連載)で繰り返し強調しているように、〈トロールワールド〉は複数の現実の結節点だというのも、また事実なのを忘れずに!


↓続きはこちら
https://ftbooks.xyz/ftnews/article/The_trial_in_forest_of_destiny.pdf

posted by AGS at 10:37| シナリオ・ソロアドベンチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする