2012年04月02日

【ニュース】日本アーカイブズ学会「デジタルコンテンツのアーカイブ化の現在とその課題――文化政策論の視座から」のご案内

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【ニュース】日本アーカイブズ学会「デジタルコンテンツのアーカイブ化の現在とその課題――文化政策論の視座から」のご案内

 蔵原大、岡和田晃

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 AGSメンバーの蔵原大と高橋志行氏が、「デジタルコンテンツのアーカイブ化の現在とその課題――文化政策論の視座から」という学会発表を行ないます(4月22日(日)の日本アーカイブズ学会〔 http://www.jsas.info/ 〕発表/学習院大学にて)。

 http://www.jsas.info/modules/news/article.php?storyid=101

 ところで皆さんは「アーカイブズ」という言葉をご存知でしょうか? 平たく言えば、図書館のように公共の場における情報が保存され、それを誰もが自由に閲覧できる場所や制度のことです。もちろん図書館はあちこちの町にあります。でもこれが「ゲームの図書館」となると、どうでしょう? ゲームは今や立派な文化に位置づけられていますが、放っておけばいずれ消えてしまいます。インターネットの世界でさえ、データに無限の寿命があるわけではないのです。

 ちなみに「ゲームアーカイブ」という産学官が連携した先駆的試み(1998年以来)はありますが、本格的な展開はまだこれから、という段階と言えるでしょう(2012年時点で)。
 http://www.gamearchive.jp/

 例えば1980年代に大流行した携帯デジタルゲーム「ゲームウォッチ」。任天堂から発売され、あんなに有名になったのに、今ではどの量販店でも扱われておらず、リサイクル店に出ることも稀です。それから家庭用ゲーム機の「ファミリーコンピュータ」や「メガドライブ」はどうでしょう? 同じように、幾百万円、幾千万円をかけてつくられたゲームも、どこかの公的機関できちんと保存され、みんなが見られるようにしておかないと、本当に消え去ってしまうのです。それって(特に商品開発のコストなどを考えると)もったいない話だと思いませんか?

 そういうわけで、本発表では、デジタル情報のアーカイブズ、特に「デジタルコンテンツ」と呼ばれる、社会に流通するひとまとまりの情報をアーカイブズの対象として見なすことの意義を、文化政策論とメディア論の双方の見地から明らかにします。その上で、物理的個体として扱うことの難しいそれらのアーカイビングを今後どのように行なっていくべきかを論じながら、いくつかの事例を踏まえてその方向性を検討することになります(多少ですがウォーゲーミング等も言及するつもりです)。

 今回は(時間の都合上)アナログゲームにはあまり触れませんが、ゲーム文化の保存、利活用という点で関係あるかと思い、お伝えした次第です。
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