2011年06月10日

6月12日(日)の第12回文学フリマで『Eclipse Phase Introduction Book For 2011 Japanese』を発行します!(付記:「幻視社」と「科学魔界」のご紹介)


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6月12日(日)の第12回文学フリマで『Eclipse Phase Introduction Book For 2011 Japanese』を発行します!(付記:「幻視社」と「科学魔界」のご紹介)

 岡和田晃

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Homepage | Eclipse Phase
※当ブログAnalog Game Studies(AGS)は『エクリプス・フェイズ』公式サイト(Homepage | Eclipse Phase)で承認されているファンサイト(Fan Websites)の一つです( http://eclipsephase.com/resources )。※


 緊急! 緊急! 電撃発表!

 Analog Game Studiesが、ポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』(Eclipse Phase, http://analoggamestudies.seesaa.net/article/183475700.html )を扱ったファンジン(ファンの手になる同人誌)を発行いたします!


 来たる6月12日(日)に、東京都大田区の「大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール」にて、「第12回文学フリマ」(http://bunfree.net/)という、文学限定の同人誌即売会が開催されます。

 このイベントでAnalog Game Studiesは、「Eclipse Phase Introduction Book For 2011 Japanese」と題した冊子を限定発行いたします。


 委託先は「O-10 幻視社」
 「幻視者」ブースでお求めください。



文学フリマ - 第十二回サークル一覧(K-O)※委託先:O-10「幻視社」

「第十二回文学フリマ」 開催概要
開催日 2011年 6月12日(日)
開催時間 11:00〜17:00
会場 大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール
http://bunfree.net/


 『エクリプス・フェイズ』は、ユーザーが積極的に楽しさを模索すればするほど面白さが増す創造的なRPGであり、ユーザーの創造性を引き出すための総合創作ツールとして捉えることもできる作品だということは、以前連載コラム「『エクリプス・フェイズ』ゼロ年」の第4回にてお知らせいたしました。


 これは単なる売り文句ではありません。

 『エクリプス・フェイズ』はCreative Commonsが付記された作品であり、ガイドラインに従えば、この設定を用いた小説やコミック、映像などの作成を自在に行なうことが可能となっているのです。

 そこで今回は、Analog Game Studiesと、ライター/翻訳者集団、戦鎚傭兵団の共同作業といたしまして、Creative Commonsを活用し、『Eclipse Phase Introduction Book For 2011 Japanese』を作成してみた次第です。

 『エクリプス・フェイズ』は最新のSF、ポストヒューマニズムと世界内戦の時代を、ゲームならではの双方向性を前提として描ききった作品です。その醍醐味を、少しでも感じてもらうべく制作につとめました。

 さあ、表紙をご覧あれ! 「SFセミナー2011」の成功を記念し、Rob Boyleさまよりお送りいただきましたLeanne Buckley氏の“Psycosurgery”を使用させていただいております(表紙・本文レイアウト:八重樫尚史)。

表紙レイアウト (1)_01.jpg

 収録内容は以下の通りとなります:


 ・序文&監修:岡和田晃

 ・小説『衛星タイタンのある朝』:蔵原大&齋藤路恵

 ・小説『DOG TALE』:仲知喜&蔵原大

 ・用語集

 ・小説『Feel like making love―about infomorph sex』:齋藤路恵

 ・小説『戦うショートショート 又は ボーイ・ミーツ・ガール』:蔵原大

 ・『Quick Start Rules』より抜粋訳 「特異点はもうすぐそこに」、「『エクリプス・フェイズ』の世界」、「『エクリプス・フェイズ』の年表」:待兼音二郎(翻訳)

 ・【Eclipse Phaseデザイナーより】【フルカラーPDFの送付サービスにつきまして】
 


 小説はいずれも『エクリプス・フェイズ』の設定を、Creative Commonsのもとに活用したオリジナル作品。

 『衛星タイタンのある朝』は、主として「SFセミナー2011」の合宿企画「新世紀のポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』を語ろう」来場者用に50部頒布された小説の増補改訂版となります。

 『DOG TALE』は、いわばその続編。前作とともに、Analog Game Studiesが粋を尽くして作成したオリジナル・キャラクターたちのユーモアあふれる掛け合いをお楽しみ下さい。

 『Feel Like Making Love―about infomorph sex』は、情報体インフォモーフの身体性に焦点を当てた、『エクリプス・フェイズ』ならではの異色ジェンダーSF。

 『戦うショートショート』は、『エクリプス・フェイズ』に登場する未来の火星を舞台にした、小粋な演出がニクい逸品。

 
 私たちの自信作です。ぜひお楽しみください。

 それぞれの小説は原稿用紙15〜20枚程度の分量があり、『Feel Like Making Love―about infomorph sex』に至っては、原稿用紙40枚以上。じっくりと『エクリプス・フェイズ』の世界を味わうことができますよ。


 そして、本書収録の作品群をお読みになれば、『エクリプス・フェイズ』の世界観を楽しみながら理解することが可能となります。

 海外RPGの世界観を紹介するのは意外と手間取る作業ですが、そんな際にこの本が威力を発揮することでしょう。

 小説を読み終えた後は、公式設定を日本語で確認し、『エクリプス・フェイズ』世界のグランド・デザインを把握することができるようになっているのです。




 もちろん、、『Eclipse Phase Introduction Book for 2011 Japanese』は独立したSFとしても楽しめるよう、SF評論家の岡和田晃が監修を担当し、さまざまな工夫を凝らしました。

 だから「RPGやゲームはよくわからないけれども、面白いSFや小説には興味がある」なんて方、大歓迎!

 「『エクリプス・フェイズ』の予備知識はないから、敷居が高そう……」と、尻込みされている方、大丈夫です。ゲームについての予備知識は必要ありません。

 小説を読みながら、『エクリプス・フェイズ』が体現する最新のSFを、謀略と恐怖が支配する、黄昏の太陽系をご堪能ください!


 また、当日会場にいらっしゃった方には、あっと驚く嬉しいニュースをお伝えできるかも!?
 

 『Eclipse Phase Introduction Book For 2011 Japanese』は(本文)モノクロ印刷となっていますが、本書を入手された方、また、当日会場にいらした方でご希望の方には、フルカラーPDFを無償頒布させていただく予定となっています

 詳しくは本文をご覧になるか、当日会場にいるAnalog Game Studiesメンバーにお尋ね下さい。


追記;
 ファンジンはすべて頒布が終了しておりますが、フルカラーPDF版をインターネット上で再掲しております。
 日本SF作家クラブの公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」http://prologuewave.com/)において、創作者集団NEO、および『エクリプス・フェイズ』翻訳チームのご協力をいただき、会話型RPG『エクリプス・フェイズ』のシェアード・ワールド企画にAnalog Game Studiesのメンバーが参加する、という形をとっています。
 岡和田晃によるコンセプト解説「シェアード・ワールドとしての『エクリプス・フェイズ』はこちら(http://prologuewave.com/ep_explanetion)。
 2012年6月5日〜7月20日の4回に分けて、2011年6月に限定発行されたファンジン『Eclipse Phase Introduction Book for 2011 Japanese』(Analog Game Studies & 戦鎚傭兵団発行)をフルカラーPDFにて再録いただいております。
 内訳は……。
「特異点への突入」(待兼音二郎)
「衛星タイタンのある朝」(蔵原大&齋藤路恵)
「DOG TALE 犬の話」(仲知喜&蔵原大)
「Feel like makin' love――about infomorph sex」(齋藤路恵)
「戦う『ショートショート』又はボーイ・ミーツ・ガール」(蔵原大)

 以上5作品です。
 是非ご覧ください!

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 また、「O-10 幻視社」では、東條慎生さま主宰の文芸同人誌「幻視社」の最新第五号も頒布されます。

 東條さまは、Analog Game Studiesにレポート「『ローズ・トゥ・ロード』というRPGをやってみた」をご寄稿くださった方です。

 狩野若芽さまの手になる表紙はこちら。

幻視社5表紙.jpg

 幻視社 第五号 「死者/使者」


 【小 説】

・「家族サアカス」渡邊利道

・「待合室 〜Waiting room〜」エンドケイプ

・「血と呪いとセックス」佐伯ツカサ


〈特別掲載 向井豊昭未発表作品〉

・「40代バンバンザイアットホームカウンセリングコーポレーション」(続)

・「UFO小学校」(1,2章)


【特 集:イスマイル・カダレと〈東欧の想像力〉を読む】


●第一部 イスマイル・カダレを読む

アルバニア小史・カダレ略歴 東條慎生

カダレ邦訳作品ガイド 東條慎生

「類似と自由」渡邉利道

「死者の国から」東條慎生

●第二部 〈東欧の想像力〉とその作家たち

・ダニロ・キシュ
『庭、灰』、『若き日の哀しみ』、『砂時計』、『死者の百科事典』

・ボフミル・フラバル
『わたしは英国王に給仕した』、『あまりにも騒がしい孤独』

・エステルハージ・ペーテル
『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』、『黄金のブダペスト』

・ミロラド・パヴィチ
『ハザール事典』、『風の裏側』、『帝都最後の恋』

・ヨゼフ・シュクヴォレツキー
『二つの伝説』、『ノックス師に捧げる10の犯罪』

・イェールジ・コジンスキー
『異端の鳥』

〈東欧の想像力〉続刊予定


●第三部 その他の東欧文学

『その男ゾルバ』、『ドリナの橋』、『トランス=アトランティック』、『エペペ』、『運命ではなく』、『幸せではないが、もういい』、『狙われたキツネ』、『現代ウクライナ短編集』、『石の花』





 今回は「幻視社」の常連寄稿者、第2回あさよむ携帯文学賞大賞・読者賞を受賞した佐伯ツカサさま、また「Rooftop」で人気コラム「室外機マニア」を連載しているエンドケイプさま、「Speculative Japan」でSF評論を発表している渡邊利道さまの小説の小説が冒頭を飾ります。

 続いて、松籟社から刊行されている野心的な小説叢書<東欧の想像力>の収録作家たちを中心に、東欧文学について、紹介文、評論、エッセーなどが多数掲載されています。Analog Game Studiesからは、岡和田晃もいくつか担当しています。


 中でもAnalog Game Studiesの皆さまにお勧めなのは、特集タイトルにもなっている国際ブッカー賞受賞作家、イスマイル・カダレの作品群です。

 傑作『死者の軍隊の将軍』をはじめ、カダレの作品は「アルバニアとは何か」という問いに満ちています。

『死者の軍隊の将軍』では、第二次世界大戦で亡くなった自国の兵士たちの遺骨を収集する将軍の描写を通じて、『誰がドルンチナを連れ戻したのか』では、中世アルバニアに伝わるドルンチナ伝説(死んだはずの兄が蘇って妹を連れ去った伝承)の再解釈を通じて、『砕かれた四月』では、アルバニアの高地に伝わる「血の復讐」への詳細な検討を通じて、それぞれ「アルバニアとは何か」という問いが繰り返し語られますが、これがアルバニア人にしかわからない、閉ざされたものになっていたら価値はないでしょう。

 しかしカダレの小説は、繰り返される死者のモチーフ、そしてアルバニアの「外部」から自国の伝承や状況を見つめ直す透徹した視座、そして語りつくされた伝承をまったく新しい表現へと変貌させる巧みな小説技巧によって、ドメスティックな問題を普遍性へと昇華させていきます。

 アナログゲーム、特にRPGにおいては、中世社会が近代国家へ至る社会的変容へ、往々にして焦点が当てられますが、そこでいかなる物語が可能になるのかを捉え直すうえで、カダレの小説はまたとない思考の材料を提示してくれることでしょう。


 なお、本特集では、<東欧の想像力>叢書の、まだおそらくどこにも出ていない続刊情報が掲載されているのも、要注目です。

 「幻視社」五号をガイドとして、魅力あふれる東欧文学の世界をご堪能ください!


 最後に、向井豊昭さまの未発表作品が掲載されています。

 幻視社では、惜しくも2008年に亡くなった反骨の作家、向井豊昭さまの遺志を受け継ぎ、第四号より、遺された遺稿を掲載してまいりました。

 今回掲載される「40代バンバンザイアットホームカウンセリングコーポレーション」の第二部と第三部、児童文学長篇「UFO小学校」の序盤になります。

 前者は「早稲田文学」に掲載された「エロちゃんのアート・レポート」にも通じる、艶めかしい語り口が魅力の作品、後者は、おそらく商業誌に発表されたことがない、向井豊昭さまの児童文学作品となります。

 ぜひ、お楽しみください!


文学フリマ - 第十二回サークル一覧(K-O)※委託先:O-10「幻視社」

「第十二回文学フリマ」 開催概要
開催日 2011年 6月12日(日)
開催時間 11:00〜17:00
会場 大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール
http://bunfree.net/



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 また、ブースは別になりますが、アメリカ文学者にしてSF評論の第一人者、巽孝之さまが中学時代から続けているSFファンジン「科学魔界」のブースにも、Analog Game Studies代表・岡和田晃は関わっております。

 こちらは、「ウ‐03 科学魔界」

 新刊はおそらくSF大会合わせで発行されるのではないかと思いますが、バックナンバーである「科学魔界」50号と52号に、それぞれ岡和田は400字詰め原稿用紙換算で100枚以上の原稿を寄せています。

 それぞれ、既刊ということで、すでに告知が行なわれております。下記のリンク先をごらんください。

 50号は伊藤計劃さまの単行本未収録エッセイ、52号は巽孝之さまの柴野拓美論を読むことができる貴重な号となっております。

 文学フリマに参加予定の方は、「科学魔界」ブースにも、お立ち寄りいただけましたら幸いです。


・「科学魔界」50号のお知らせ
http://d.hatena.ne.jp/Thorn/20080918/p1
 
・「科学魔界」52号のお知らせ
http://speculativejapan.net/?p=146

科学魔界50.jpg

「科学魔界」52号 目次

●SFセミナー2009

・若手SF評論家パネル〜ぼくたちはなぜSF評論を書きはじめたのか〜
司会:森下一仁
出席者:石和義之、礒部剛喜、海老原豊、岡和田晃、藤田直哉、横道仁志

・〈合宿企画〉「スペキュレイティヴ・ジャパン」バラード追悼と読書会
構成・編集:岡和田晃

●In Memoriam

・柴野拓美論序説――ポストヒューマニズムの自走空間――(巽孝之)

・浅倉さんのこと――追悼に代えて(中村融)

・島田喜美子さんに捧ぐ(佐野和美)

●SF MAP

「大阪SF」への周遊券(横道仁志・高槻真樹)

●評論

・冷戦時代のSF映像論――『遊星よりの物体X』の再評価(礒部剛喜)

・性と権力の無限迷宮――『大奥』に見る最高権力者の問題(藤田直哉)

●ウィスコン34レポート

●勇敢マダムは今日も脳天気(立花眞奈美)

●執筆者プロフィール

●Introduction for Takayuki Tatsumi (Stefan Hall)

●編集後記

●表紙イラスト(三五千波)


文学フリマ - 第十二回サークル一覧(ア-エ)※ウ-3「科学魔界」
「第十二回文学フリマ」 開催概要

開催日 2011年 6月12日(日)
開催時間 11:00〜17:00
会場 大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール
http://bunfree.net/


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Bibliography: EclipsePhase-2nd.pdf, EclipsePhase_QuickStartRules.pdf, which all have been produced from Catalyst Game Labs and Posthuman Studios in 2009-10;, besides message by Rob Boyle, illustration "Psycosurgery" by Leanne Buckley, "Atlantica" by Zachary Graves.
posted by AGS at 18:01| エクリプス・フェイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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