2012年03月08日

【レポート】学会報告「ウォーゲーミングの政治利用」そのあとで

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【レポート】学会報告「ウォーゲーミングの政治利用」そのあとで

 蔵原大

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 立命館での報告は、テーマが「面妖」なだけに人気ないかなと思っていたら、30人分用意したレジュメが全部はけるほど、聴衆の方々にめぐまれました。以前の「SF乱学講座」においでいただいた方が再来くださった他、報告後になっても「レジュメが余っていたら、くれませんか」とのお申し出があるほど(残った下書き分をお受け取りいただき、恐縮です)。

http://seriousgames.jp/2012/02/digra-japan-1.html
http://togetter.com/li/97626

 みなさんにお楽しみいただき、有難いことです。

 今回の報告では、史学者っぽく「通時的」(ウォーゲーミング百年史)と「共時的」(現代の政治的動向その他)の両視点を盛り込んだことが、好印象に受け止められたようです。また「プロパガンダ」的ゲームについて言及したさい、引用しました山本武利先生の、まさにその門下生の方からご質問をいただき、かなりビックリしました。こういうハプニングがあるから、学問はやめられない。

 報告後、司会をつとめていただいた藤本徹先生ほかの方々から、

○ テレビなど既存メディアにだって政治利用された歴史があるのだから、今後はゲームの政治利用だってありえる、という今回の発表には説得力がある。
○ ゲームはメディアなのだし、メディアとしての歴史の繰り返しを感じる。
○ オウムなど宗教カルトの宣伝としてゲームが使われるかもしれない。


等々、学会でも大きなテーマとなっている「ゲーム・メディア・リテラシー」に付随したコメントをいただきました。

 本報告では、経産省メディアコンテンツ課さんへのインタビュー結果を踏まえ、ゲームにおける「シリアス」と「ホビー」との境目はデジタル化に伴ってさらに曖昧となっている、と述べました。どうやらこの度の学会大会の「ゲーミフィケーション」をめぐる論議(井上明人・深田浩嗣・藤本徹のお三方)をうかがっていると、企業人や研究者をふくめたイノベーターのかなりが、その先を見据えた思考をめぐらせつつあるようです。しかしこの件は長くなりますので、またの機会ということで、ご勘弁ください。

 しかし学会の話はこれくらいにして、あとは京都西本願寺の画像をお楽しみください。朝の七時に行ったのですが、無料でお堂が開放されていて、お坊さんが礼儀正しいところです。さすが織田信長と天下を争い、大谷光瑞探検隊を送り出しただけのことはあります。南無阿弥陀仏。(2012.02.28. 蔵原大)
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posted by AGS at 12:58| レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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