2011年12月31日

【活動報告】Analog Game Studies、2011年下半期イベント報告


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Analog Game Studies、2011年下半期イベント報告

 岡和田晃

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 Analog Game Studiesでは、公式ウェブログ上での情報発進のペースは落ちておりますが、各種イベントや企業の活動等に、積極的にご協力させていただいて参りました。

 その成果は、相応の時期に、少しずつ公開していきます。
 
 2011年下半期に行なったイベント協力のなかでも、アナログゲームショップ、Role&Roll Station(http://www.arclight.co.jp/r_r_s/)さまで開催されている『エクリプス・フェイズ』体験会(『エクリプス・フェイズ』体験会実行委員会主宰)の開催協力(第1回〜第5回、第6回も予定)には力を入れ、幸いなことに体験会そのものも好評をいただいて参りました。

 いま、Analog Game Studiesで『エクリプス・フェイズ』を担当している面々は、翻訳チームでの翻訳作業、ならびにイベント協力等のため、なかなか本ウェブログでのサポートができないでおります。
 ご期待なさってきた方には、深くお詫び申し上げます。

 2012年、イベントの開催・協力活動においても、Analog Game Studiesは力を入れて参ります。

 どうぞ、Analog Game Studiesの活動に、あたたかいご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
 
 それでは、皆さま、どうぞ良いお年をお過ごしください。


 (以下、イベントの詳細解説となります。)

 

■新世紀のポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』体験イベント (第6回)
第6回『エクリプス・フェイズ』体験イベント


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来場者の方に、『エクリプス・フェイズ』クイックスタート・ルール日本語版を無料でプレゼントします!
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 エクリプス・フェイズ翻訳決定! 最新のSF-RPGをいち早く体感せよ! 

 『エクリプス・フェイズ』。
 特異点(シンギュラリティ)を迎えたコンピュータの反乱で地球が崩壊した後、陰謀と恐怖に満ちた黄昏の太陽系で問われるのは……そう、あなたの生き様。
 冒険スペースオペラとサイバーパンクのスタイルを融合させた、まったく新しいRPG。
 現在、鋭意翻訳中。アメリカで各種ゲーム賞にノミネートされた話題作を、無料で体験しよう!

・プレイヤーは科学技術によって強化された未来人「トランスヒューマン」を演じます。肉体が  破壊されても、なんとセーヴ・ポイントから復活できる!?
・「アルゴノーツの異星考古学者」、「ハイパー・コープの闇商人」、「火星のレインジャー」、さらには変形型ロボット、知性化されたタコや群体(スウォーム)など、個性豊かなサンプル・キャラクターをご用意しました。
・JGC2011やSF関係のイベント等で大好評、最新のSFシーンを反映した世界観。
・技能システムをベースにした、柔軟でわかりやすいルールシステム。
・デザイナーはシャドウラン』第4版のライン・ディヴェロッパーだったロブ・ボイル氏(Posthuman Studio)。日本語版監修は、世界観にこだわったゲーム・デザインで知られる朱鷺田祐介氏が担当。
・特定の条項を守れば、この世界観を利用し、小説・リプレイ・コミックなどを自由に創作することができます。

 日本語化された各種サマリー等をご用意しております。英語が苦手な方もご安心ください。複雑なSF設定や世界設定も、じっくり丁寧に解説いたします。
 『エクリプス・フェイズ』をまだ遊んだことのない方も、すでにイベントに参加された方も、お誘い合わせのうえでお越しください。よろしくお願いいたします。


■開催日:1月28日(土)
■時間:14:00〜19:00(予定)
■会場:Role&Roll Station プレイルーム
■ゲームマスター:朱鷺田祐介 畠山望または岡和田晃(『エクリプス・フェイズ』日本語版翻訳チーム) (予定)
■主催:『エクリプス・フェイズ』体験会実行委員会
■協力:「Role&Roll」編集部、スザク・ゲームズ、戦鎚傭兵団、『エクリプス・フェイズ』日本語版翻訳チーム、Analog Game Studies
■定員:10名
■参加費:無料
■締切り:1月26日(応募者多数の場合は抽選、あるいは締め切り前でも申込みを終了させていただくことがございます)
■予約受付用アドレス:eclipsephase.jp.convention@gmail.com
■参加予約方法:参加申し込みはeメールで承ります。件名を「0128EP体験会参加予約」として、お名前(ハンドル不可)・電話番号(携帯)・メールアドレス・好きなSF作品・TRPG歴と(経験者の方は)よく遊ぶルールシステム、体験会に期待することを明記のうえ、
eclipsephase.jp.convention@gmail.com
 にまで送信してください(特に電話番号は緊急連絡用に必要ですので、お間違えなきようお願い申し上げます)。
 折り返し、予約確認のメールを返信させていただきます。

※応募者多数の場合は抽選、あるいは締切り前でも申込みを終了させていただくことがございます。あらかじめご了解ください。

※「好きなSF作品・TRPG歴・よく遊ぶルールシステム・体験会に期待すること」および、当日のゲーム終了後ご記入いただくアンケートシートの内容は、『エクリプス・フェイズ』日本語展開および体験会をより良いものとするために使用させていただきます。お名前を伏せてWeb等で公開される可能性もありますので、あらかじめご了承ください。



posted by AGS at 20:47| 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月12日

例えばまちは Alternative Reality Game だろうか

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例えばまちは Alternative Reality Game だろうか

 齋藤 路恵、協力:フーゴ・ハル、写真:高橋志行

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 2011年11月8日、わたしは墓の上を歩いていた。
 正確に言えば、歩いていたときはそれが墓の上だと知らなかったのだ。
 いっぱい記念碑があるなぁと思っていたら、それが墓だった。

 わたしはその日、東京の区界(くかい)を歩くつもりでいた。
 区界、あるいは区境(くざかい)は、区と区のあいだのさかい目のことだ。
 その日は、JR浅草橋駅西口から新橋駅烏森口まで歩くつもりだった。
 千代田区の区界にそって歩こうとしたのだ。

 浅草橋駅からあるいて少しすると、川があって屋形船がたくさん泊まっていた。
 隅田川の支流らしい。

例えばまちは1.jpg

 フーゴ・ハルさんが教えてくれた。
 この川の真ん中は、千代田区と台東区と中央区の3つの区のさかい目なんだそうだ。
 このような3つの区のさかい目になっている地点は珍しいらしい。
 


 フーゴさんはゲームブック作家/イラストレーター/パズル創作者/ボードゲームデザイナーと多彩な才能を持つ方だ。趣味で十数年にわたって区境を少しづつ歩き回っているという。奥谷道草名義で雑誌「散歩の達人」に取材記事を書くことも多く、いわばプロの散歩者だ。 

 橋の手前には小さな公園があって、遊具はピンクとか 黄色とか みず色とか パステルカラーにぬられている。

 まっすぐな道が続いて、見通しがいい。

 歩道橋の上で、街灯のボールに触れられるような変わった道もある。

例えばまちは2.jpg

例えばまちは3.jpg




 むかしの江戸は水上交通が盛んな街だったらしい。
 橋を埋めたときの碑やら記念の小さな公園があちこちに作られている。

 その日、わたしは32歳の誕生日だった。それをご存じだったフーゴさんからサイン入りの著書をいただいた。『虹河の大冒険』という、ゲームブックならぬ「ブックゲーム」だ。
迷宮キングダム ブックゲーム 虹河の大冒険 (Role&Roll Books) [新書] / フーゴ・ハル (著); 河嶋 陶一朗, 冒険企画局 (監修); 新紀元社 (刊)
 途中の道の一角に、取り壊された橋の一部が解説付きで展示されていた。
 かなり以前に設置されたとみえ、ぼろぼろになっていた。
 あるいは放置されていると言ったほうがよいかもしれなかった。
 いまさら注目する人もいないだろう。

「何もしてないから、どんどん傷んでいくでしょうねぇ」

 と同行者のKさんが言った。
 かなり廃れた橋げたのすきまから、猫が座ってこちらを見ていた。
 警戒するでもなく、気を許すでもない距離だった。




 銀座では区界を少し外れて、三越に寄り道した。
 フロアを貫くような巨大な彫刻をみて、素材を推測した。
 天女像(まごころぞう)と言うらしい。

例えばまちは4.jpg




 最後はニュー新橋ビルの喫茶店でみんなでお茶を飲んだ。
 打ち合わせ中の会社員が大勢いた。窓際のテーブルに大きな声で電話をしているサラリーマンもいた。関西弁が店内によく響いた。
 喫茶店は活気があって、わたしたちもアナログゲームやブックゲームや、そのほかのいろいろな話を時間の許す限りつづけた。

 ビル内の喫茶店の近くの店では、媚薬と名指しされた商品が売られていた。
 わたしはトイレに行ったときそれを見つけた。
 お土産にほしかったが、高かったので購入はしなかった。

 後日、フーゴさんにお礼のメールを出して、
「橋を埋めるとき、人は記念碑を建てたいのですね。(笑)」
 と書いた。

 フーゴさんは
「暗渠とは河の生物を生き埋めにするのと同じことですし、」
 と返事をくれた。

 わたしは、墓の上を歩いていた。


より大きな地図で 区界歩き を表示
posted by AGS at 22:10| レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月05日

【活動報告】Analog Game Studies第3回読書会報告&AGS一周年のご挨拶

【活動報告】Analog Game Studies第3回読書会報告&AGS一周年のご挨拶

 岡和田晃

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 まず、2011年11月末をもちまして、Analog Game Studiesは1周年を迎えることができました。
 Analog Game Studiesの活動を通じてでしかなしえなかった、いくつもの出会いがありました。
 寄稿者の皆さま、そして読者の皆さまの応援に、深く感謝いたします。今後も、何卒よろしくお願い申し上げます。

 1周年を記念して、Analog Game Studiesでは、とあるクリエイターの方のご協力をいただき、大型の記事を掲載する予定です。どうぞ、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

 また、去る11月某日、Analog Game Studiesの第3回読書会が開催されました。
 課題図書は、多根清史『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、およびポール・ケネディ『大国の興亡――1500年から2000年までの経済変動と軍事闘争』(草思社)の2冊。

 『教養としてのゲーム史』については、この本の問題意識をどのようにアナログゲームに適用できるかが中心として討議されました。
 『大国の興亡』については、第二章「覇権に手を伸ばしたハススブルク家」を中心に、歴史学における「通時的・共時的全体像を見極め、普遍と特殊とを切り分ける」というアプローチ方法、そして近代における政治的ヘゲモニーを担ったひとつの代表としてハプスブルグ家をモデル化した際、どのような世界史的視座が得られるのかが話し合われました。

 それでは、いよいよ年の瀬も迫ってまいりましたが、Analog Game Studiesでは、2年目も研究・実践活動と情報発信を並行して行なってまいりますので、皆さまのあたたかいご協力・ご支援のほどを、よろしくお願い申し上げます。

教養としてのゲーム史|多根清史|筑摩書房|送料無料決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈下巻〉 [単行本] / ポール ケネディ (著); Paul Kennedy (原著); 鈴木 主税 (翻訳); 草思社 (刊)決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉 [単行本] / ポール ケネディ (著); Paul Kennedy (原著); 鈴木 主税 (翻訳); 草思社 (刊)
posted by AGS at 12:47| 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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